相当古い年代の 大摺り上げ無銘 名刀の出品です。いつの時代も それなりの武将に愛され続けた名刀であったと思われます。何代にも亘って 研ぎを繰り返され大事に受け継がれて来たことでしょう。数百年後の今では重ねも薄くなって来ておりますが、、。惜しむべく 鋩の先が少し 波紋が消えております。【1/4くらいかな、、。】 流石名品です 鍛え地肌 鎬筋 樋溝の中にも 鍛えキズ など気になるキズは見当たりません。現役のころは 大太刀として活躍したことでしょうが、 やがて時代とともに 常寸に摺り上げられ、 さらにときを経て 寸を詰め 上級武士の隠居の差料にでもされ 愛されつずけ、 代々旧家に伝わってきて明治期に至ったものでしょう。小生の下に来た時は 大名登録 ”鹿児島県 昭和26年の 一尺九寸九分 目釘穴 2ケ 脇差 無銘 ” でした。しかし 平成29年、 小生が拵えに合わせる為 目釘穴を もう 一ケ 増設し 所持許可証の内容変更申請をした際、”脇差” から ”刀”に変更され、 審査した兵庫県に移管されることになりました。 （脇差 から 刀に変更。）
刀の刃長、、60，1Cm、 反り 1，4Cm、 目釘穴 ３ケ。
元幅 28.,2mm, 元重6,2mm 先幅 19,5mm 先重 4,5mm 刀身のみ重さ 558g 。 はばき、、 赤銅地に鍍金。
地鉄 刃の働き の見どころは沢山あります。 反り姿は美しく これぞ名刀の品格ある姿をしております。
モクモクと煙るような波紋 金筋 稲妻もしきり よく練り込まれ鍛え上げられた地鉄
佩き裏には地景よく付き、 佩き表の刃には葉などの働き伺へます。 さすが上手の作。
古い時代の物ですのでやはり疲れはあります。 保存白鞘は虎斑紋が潜んでおり 最近では入手な良い材質の鞘です。
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刀掛けは付属しません。